2015年5月27日水曜日

昨日に引き続き T様 兵庫県尼崎市 所有されている店舗併用住宅のインスペクションと現況図作成のための実測。

昨日に引き続いて同じ方が所有されている物件の調査です。
今回は木造2階建ての店舗併用住宅ですが現在は空き家で倉庫として使用されています。
近い将来、賃貸物件に使うことを見据えて劣化部分の診断とリノベーションプランを作成していく上で元になる現況図面の実測作業をご依頼いただきました。







こちらの物件は本格的にリノベーションを考えて、より詳細な実測図面の作成を望まれました。
一日かけてじっくり採寸。
昨日見た文化住宅よりは築年数も幾分浅く、無理な構造計画でもないようですので躯体は比較的しっかりしていました。
 長らく空き家だった影響か水回りの傷みや外壁材のひび割れなどは見受けられましたがその辺りを重点的に手を入れていただければ十分賃貸物件としてよみがえると思います。
 今後はリノベーションプランの作成を通じて、この建物が収益を生んでいく方法をご提案していくことになりそうです。

2015年5月26日火曜日

T様 兵庫県尼崎市 経営されている文化住宅のインスペクションと実測調査させていただきました。

今回は2階建て木造賃貸の文化住宅。
クライアントはこの物件を所有、経営されている大家さんからの依頼です。
昭和30年台に建てられて、さすがに時間を経てあちこち傷みが見られたり、現行と比べると見劣りする耐震性など、万が一の地震、火事などの際に入居者の安全性を確保するのが大家さんの責務とのことでチェックと補修方法の立案を検討してくためにインスペクションと現況図実測調査をご依頼いただきました。
増谷建築設計工房の増谷くんとの共同作業です。
増谷くんはインスペクションを、坂本は実測作業の方を担当しました。
住戸はワンルーム8戸。すべて入居されている物件のためご入居されている方のご協力により室内に立ち入らせていただいての調査となりました。




躯体の歪みや軒裏に雨水進入の形跡などさすがに築50年なりの劣化事象が現れていました。
阪神淡路大震災のダメージも少なからず影響しているのかもしれません。


耐震診断は尼崎の補助制度を使って別業者が行うようです。結果が出るのは少し先になるようですが、それと今回のインスペクションの結果、作成した実測図面を踏まえて建物の寿命を伸ばすべく補修工事の方法を計画立案、アドバイスしていくことになるかと思います。

2015年5月22日金曜日

昨年11月に引き続き、東大阪市 長瀬にてホームインスペクターの実地研修

前回、じっくり研修させていただいたので今回は新しい協会員さんのサポートを主目的に来ました。


講師は去年と同じく植村工務店の植村敦さんです。インスペクションの現場経験が豊富で細かなノウハウを含めてレクチャーされていました。さすがです。




まだ現場経験の少ないインスペクターの方々、技術の底上げに役立ったと思います。



2015年5月17日日曜日

春日のここ開いてますよ。


5月末まで春日大社の造替記念で普段は見ることのできない国宝の御本殿が特別公開されてます。
友人家族とともに見学に行ってきました。




一番のお目当ては御本殿にあるというなかなかお目に掛かれない「イワクラ」
 イワクラは精緻な配置や人の背丈を超えるような巨大さが魅力なのにだいぶちっこい!
何らかの神事には使われたのでしょうが、あんまりイワクラの配置そのものにも隠れた意図は無さそう。



建築の方は前日に繊細な数寄屋の茶室をみたばかりだったので、比較すると奈良の建築は構造が太くて力強いことこの上なし。
質実剛健な感じが極まって神々しさを感じます。



2015年5月16日土曜日

越木岩神社に巨石のイワクラを見る

西宮市の越木岩神社にある「イワクラ」を見に行ってきました。
この神社の境内に大きなイワクラが複数あります。またかつて境内で過去に人手に渡りながらも
イワクラは何らかの意思のもと古代の人の手が加わって加工されたり配置されている巨石のことです。


このイワクラのうち最大のものがこの神社のご神体として祀られてます。
ぱっと見、ただの大きな自然石に見える上に現代人の感覚や土木技術がイワクラを築いた人々の感覚や技術の延長線上になく、はっきりした文献も残っていないのでなぜここに?どのように作られた?など多くの部分がナゾのままです。


境内には南北一直線に配置された3ヶ所のイワクラがありました。
ところどころオーバーハングしている不安定さのある石の形状やスケール感、単一の素材感とか参道を通るアプローチの方法などが、この場所から醸しだされる神々しさや特異な迫力の源なのかな。
これを作った人たちの空間感覚の追体験を通して迫力のある空間を作るれるようにうまく設計の仕事に活かしたいもんです。



実はかつてこの神社の境内で、現在は人手に渡ってマンションの開発計画が進んでいる隣接地にもイワクラが残っていてこれの保存活動に賛同の署名をしたので一度、現地を見ておこうというのも見学の理由のひとつでした。
こういった貴重な遺跡がマンションの開発といった短期的な経済原理のもと消え去っていこうとしているのは残念ですね。




2015年5月1日金曜日

洲本の赤レンガ

南あわじ市でとある建築現場の見学の帰り道、洲本アルチザンスクエアを見学してきました。

明治時代の赤レンガの紡績工場をリノベーションした美術館やら飲食店やら図書館やらの商業文化複合施設です。



屋根を支える骨組みは木造ですね。大きな屋根の割にはシンプルできれいな小屋組みです。



商業施設部分は新旧入り乱れて迷路状の通路をさまよえます。


ファサードの壁だけ古いレンガの壁をつかってました。うまいことやってあります。